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偲ぶ

 皆様こんにちは。
3月に入り、春の陽気を感じられる暖かい日々がやって来たかと思ったら、連日雨が降り続けたりと、目まぐるしい季節の移ろいを感じています。

 さて、今年の3月11日は2011年におきた東日本大震災から10年を迎える節目の日でございました。もう10年…まだ10年…感じ方は人それぞれかと思います。
東日本大震災では経験したことのない巨大な地震・津波と原発事故という未曾有の大災害により、死者・行方不明者が2万人以上、避難者は当時47万人、そして10年経った現在でも4万人以上の方々が避難生活をされています。

 その3月11日、地震発生時刻の14時46分に合わせ、大御神社境内にて宮崎県神道青年会の方々による『東日本大震災物故者慰霊祭並復興祈願祭』が斎行されました。
宮崎県神道青年会とは、県内40歳以下の神職さん達による会です。
この10年の節目の日に、震災で亡くなられた方々・被災された方々への鎮魂と復興を祈り、県内各地の神社から今回23名の神道青年会の神職さんがここ大御神社へと集まりました。
 ご存じの方も多いかと思いますが、当社は社殿・境内全てが海に面しております。
そこで遠く震災の起こった東北へ、海へ向かって祭壇を構え、祈りを捧げたのでございます。
 全員が真っ白な浄衣に身を包み、境内で慰霊・復興祈願祭を執り行う様は、波の音・風の音・雅楽の演奏とが相まってなんとも言えない荘厳な雰囲気で、胸に迫るものがありました。

 東日本大震災から10年が経ち、その後も日本各地で地震に限らず台風や大雨による災害が頻繁に起こっています。
宮崎県でも口蹄疫に始まり新燃岳の噴火、鳥インフルエンザ、竜巻など様々な出来事が起こりました。
このような災害が起こりますと悲しい出来事は忘れたい、だけど、風化させてはならない悲しい出来事もあるのだと思い知らされます。

 また、「神頼み」という言葉がありますが、私はこれをまずは自分自身で精一杯努力をして、最終的に神様にお祈りをして助けてもらう、というイメージを持っていました。
しかし、人間の力ではどうしようもない事が起こったときに、人間は天を仰ぎ、神様に助けを救いを乞う事があるのだと知りました。

 震災の関連で亡くなられた方々のご冥福と、被災された方々のご多幸を心よりお祈り申し上げます。


仕女:S

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