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2017年05月25日

『狛犬』

 皆様こんにちは。
だんだんと蒸し暑さが増しているように感じるこの頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 さて、先日の御守り授与所での出来事でございます。
参拝でお越しの方がこう仰いました。
「ここの狛犬は普通ではないですよね?!」
私は頭の中に『???』しか浮かばず、咄嗟に「そうですかねぇ・・・?」としかお返しできませんでした。
なにせ幼少の頃よりずーっと目にしている、見慣れたこのお尻を上げた狛犬たち・・・、この狛犬が私にとっての“普通”だったのです。

 でもよくよく考えてみると、テレビなどで見かける狛犬はどれもちょこんとお座りをしていたような・・・!!
きっとその方にとって、“普通”の見慣れた狛犬はお座りをしている狛犬だったのでしょう。
なるほど、育った地域によって文化や習慣が異なるようなものなのか、と妙に納得した出来事でした。

 また、その方はこうも仰いました。
「僕はこの形の狛犬がどうも苦手でして・・・。だって今にも飛びかかってきそうでしょう?!」
・・・あぁ!確かに言われてみれば・・・!!(笑)
「でもこの形は“尻上がり”で縁起が良いらしいですね。」
ほうほう、なるほど・・・!!

 毎日のように目にしていますが、そのような見方をしたことがなかった私はとても衝撃を受けました。
そして、今更狛犬に興味を持った私は早速パソコンのインターネットで調べます。
欲しい情報がすぐに検索出来る、現代は何とも便利な世の中になったものです。

 さて調べてみますと、なにやら衝撃的な事実を知らされます。
皆様はご存じだったでしょうか?
普段当たり前に『狛犬』と呼んでおりますが、実は左右別の生物だったようです!
ネットで調べる事が出来た情報を簡単にまとめてみます。

・神社に奉納、設置された空想上の守護獣像
・本来は「獅子・狛犬」といい、向かって右側が口を開いた角なしの「阿像」で獅子、左側が口を閉じた角ありの「吽像」で狛犬
・獅子・狛犬はもともと別の生き物(空想上の霊獣)
・現在ではこの左右別の形状という形式を残したもののほうが少なく、形としては阿吽共に獅子に近いものが多い
・呼び方は「獅子・狛犬」の獅子が消えて単に「狛犬」に定着

全く知りませんでした・・・。

その歴史も想像していたより遥か大昔の古いもののようでございます。
また、中国に限らずインドやヨーロッパなど、様々な国から伝わってきたようです。
そして面白いことに、この狛犬、獅子・狛犬に限らず、様々な動物がいるみたいです。

鼠・牛・虎・兎・龍・蛇・馬・羊・猿・鳥(雉・鷲・鷹・鳩・烏など)・犬(狼・山犬)・猪・鹿・河童・蛙・鯉・亀・猫・象・鯰・ライオン(獅子?) 等々・・・

途中、十二支だー!!と興奮してしまいました(笑)

そして確かにネットで出てくる狛犬の画像は、ほとんどちょこんとお座りをしているものが多かったです。
しかし残念ながら、狛犬の形(体勢?)については詳しく書かれているものを見付けられませんでした・・・。

きっと現宮司さんをはじめ、歴代の大御神社の宮司さん達はとても元気の良い方々が多かったようなので、当社の狛犬も元気の良いこの格好になったのではないか・・・。
そう考え始めた私でした。(笑)

 皆様も神社にお参りの際には、狛犬の違いを見比べてみるのも面白そうですね。
そして大御神社にお越しの際には、ぜひこの元気な狛犬達もあわせてご覧下さいませ。

仕女:S

2017年05月20日

御朱印ブーム

初夏が訪れ少しずつ夏の暑さがでてまいりました。早くも今年になってもうすぐ半年が経とうとしております。
毎日が終わるのがあっという間で、一日一日を大事に、有意義に過ごさなければならないと実感致しました。

賑わっていたゴールデンウィークも終わりましたが、皆様はいかが過ごされましたか。
当社には県内外からたくさんのお客様がご参拝に来られました。

以前より御朱印ブームという言葉を耳にするとおり、ゴールデンウィーク中は特に御朱印を集められている方が多くいらっしゃいました。お守り所で御朱印をお預かりして記帳するページを開く時に、様々な神社の御朱印が目に入ります。

神社によって書き方やデザインが異なり、絵が入っている所や特別な日にだけ文字の色が違う所など様々です。私自身は集めていないのですが、記帳の際に皆様の御朱印を拝見するのが楽しみで、よく巫女同士で好きな御朱印の神社の話をしております。

私もどなたが見ても良いと言ってもらえるような、そして印象的な字を書けるようにもっと練習をして上手くなりたいと思います。

巫女:M